東京brary日乗

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いざ、大山崎 その2

brary2009-02-23

大山崎山荘を堪能したあと、思ったより時間が早かったので、サントリー山崎蒸留所にも行ってみた。せっかく山崎に来たのであり、わたしは実は名酒「山崎」が好きである。線路をはさんで山と反対側にサントリーはあるが、これも意外なことに、徒歩10分もかからないのである。行く途中の道は古い街道の趣がある。山崎という人は、大抵「山ちゃん」と呼ばれているが、山崎蒸留所のそばにも「山ちゃん」がある。
行くと、タイミングよく次の見学ツアーがもうじき始まるところだったから、見学した。


ウイスキーの工場は、麦を使うのに、酒かすと似た匂いがする。その匂いは、工程を経てゆくとすこしずつ変化する。蒸留する釜(麦汁を沸騰させる)は銅製で、フラスコのような形をしている。係の人の説明によると、その大きさやデザインで異なる風味が生まれるのであり、スコットランドシングルモルトは同じ形の釜を使うが、サントリーはいろいろのを工夫して使って、ブレンドする点が自慢だ。


見学後、「山崎」と「白州」がふるまわれた。「山崎」は口に含むと、ぱあっと華やかな香りがひろがる。白州はすきっと爽やかである。惜しむらくは、いる場所がおせんべの用意された休憩所のようなところで、ガイドの人の声を届かす関係上、集まった人が固まってすわらねばならない点である。バーで飲めばなかなか高い上等のウイスキーなのに、残念。
隣に、同じく独りで参加した殿方があったので、感想などふたことみこと交わしてみた。感じのよい方であり、旅先で偶然に隣あわせておいしいウイスキーをのんでいるのだったが、何しろ白昼の休憩所ではあやまちも生まれ得なかったので、普通にお別れした。


♪ 山口晃展「さて、大山崎」のレビューもしました。
http://brary.exblog.jp/10400477/