東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

そして船場 その2

10時ごろチェックアウトをして、行く先は道修町4年前に歩いて以来、あまり時間がなくて再訪していない。今回もあまり時間がないが、くすりの道修町資料館に行く、という目的がある。道修町は近世以来現在に至るまでの、日本の製薬産業の変遷が現実にのこる、稀少な町である。訪問した23日は、守り神である神農さん(少名彦神社)に「献湯」をする日で、木造の商店も大企業の本社ビルも、のぼりを出す。お守りは虎で、毎月参れば満願になる。


くすりの資料館は、神社と同じ敷地にある(というよりも、神社はとても小さいので、ビルの間を入った中庭のようなところにある)。見学者はむろんいないわけだが、ここには古い薬種問屋などから出た大量の文書があり、多くの研究もなされてきた。わたしは、本屋と薬屋の関係について、ヒントがあるかどうか見る目的がある。


なかなか面白くみたあとは、すぐそばにあるイトーキの資料館(誰も訪問しないのでいちいちあけてもらう必要がある)に行く。スチール本棚に関するヒントがあるかどうか見る目的。せっかくあけてもらったが、ヒントはなかった。
月曜日だから、あいているのは企業の資料館だけである。以上をみたのち、さらにすぐ近くにある老舗「やなぎ」で感動的なきつねうどんを堪能して、今回の船場めぐりを終える。午後は仕事をしにゆき、4時半の新幹線で帰京。