謎の暴走風呂
週末、一泊で外房に遊びに行く。むかし、海水浴などで千葉に行くには両国から列車に乗ったが、今は東京駅から特急が出る。
宿泊先は九十九里に近いコテージである。駅からコテージにゆくタクシーの運転手さんは兼業農家で、巨大な落花生を栽培している。途中でコンビニに寄ってもらい、すぐ買物をすませて再び乗ると、巨大な落花生についての学術的な解説(ホームページの打ち出し)をはさんであるクリアファイルが準備されていた。
コテージは広い芝生の中に建っていて、清潔感がありなかなか感じがよい。宿のオーナーも笑顔と低音の魅力。しかし、圧巻は「トロピカルスパ」である。それは芝生の中にあるが、外から見た感じは率直に言って「サティアン」だった。しかし、中はそれを凌いだ。
上がり框にすのこがある。その先(一望にできる)は左右に分かれており、右側はコンクリの洗い場。左は七段ぐらいのウッドステップになっていて、上に謎の2メートル×3メートルぐらいの、雲形の湯船がある。すべては熱帯植物(本物とにせ)に覆われている。
湯船は自家用プールのようなものであり、無数の段差で構成されているばかりか、奥行きが3メートルしかないのに遠浅ですらない。突然首までつかりながら、ワニが出るかとおびえるしくみ。面白すぎる。
湯船から出ると、ウッドステップを降りるわけだが、そこはなぜかライトアップされているので、中年ストリッパーのような気分も味わえる。