郊外の家のその後

どのくらいぶりかわからないぐらい、久々に日記を書こうとすると、今日は２．２６である。その日は雪だったが、今日はくもり。

先週、郊外の家をすべて片付けたので、今はバケツと掃除機を残すのみである。一週間しかたたないが、ひと月ぐらいたった気がする。郊外の主は、一昨年の冬至の晩に柚子湯とともに去った。年明けから、学生をやめて働いたので、春休みに片づけるつもりで地震が起きた。郊外の二階にある大量の本は、すべて落下した。

祥月命日に古本屋をよび、年明けに着物や本を移して、ガリバーに車を売る。不動産屋にリサイクル屋を紹介してもらい、ついでにすべての処分を頼む。郊外の家はすでに売りに出ており、もう週末に行くことはない。郊外の家にあったふしぎなシクラメンは、学校の部屋でまた咲きつつある。郊外の家にいたねこは、ずっと前から布団の中にいる。