東京brary日乗

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横浜たそがれ

brary2005-09-02

午後、催し物を見に横浜に出る。


まず、横浜駅からみなとみらい線に乗って、横浜開港資料館に行き、「ドン・ブラウンと戦後の日本−知日派ジャーナリストのコレクションから」展をみる。http://www.kaikou.city.yokohama.jp/event.htm
みなとみらい線には初めて乗った。ドン・ブラウンは戦前日本にいたジャーナリストで、戦時中は軍の情報機関で仕事をし、戦後はGHQの情報担当をした。展示品は多くないが、戦闘機から落とした宣伝ビラコレクションがたくさんあって、興味深く見る。アメリカが作ったのと、日本が作ったのがあった。最も強烈なのは、伊万里の大皿に、握り鮨と太巻がぎっしり並んだカラー写真のビラで、戦地でこれをみたらさぞ辛かろうと思う。


次に山下公園を抜けて、神奈川県立文学館に行く。ドン・ブラウンの会場を調べていて発見した、新しい常設展。http://www.kanabun.or.jp/0a30.html
知らなかったが、ここは漱石の遺族からまとまった寄贈を受けていて、漱石山房の本物の文机、万年筆、硯箱、印などがいきなりあって驚嘆。漱石の机は紫檀だが華奢なデザインで、コーヒーテーブルぐらいの大きさしかない。宿題がはかどらないのを机の大きさのせいにしている自分を恥ず。
そばに大仏次郎記念館もあるが、時間切れで見られず。公園の隣にビアガーデンがあったので、ゆっくりビールを二杯飲む。前には港がみえ、黄昏の空には飛行機がとぶ。蝉が鳴き、猫が来る。よい休日なり。


これで野球をやっていれば言うことはなかったが、横浜戦は明日からで札幌であった。しかし志らく百席の日であったので、またみなとみらい線に乗って馬車道(なぜこんなに大きいのか謎の駅)に出て、にぎわい座に行く。また落語を堪能してかえる。