東京brary日乗

旧はてなダイアリー「東京brary日乗」から移行しました。2019/2/28

駒場の向こう側

麻布の都立中央図書館にゆく。すこしまわり道をしたので、暗闇坂に出た。暗闇坂は今でも薄暗くて、江戸時代はさぞ暗闇であったと思われる。仙台坂の上にある先生のお宅(2005-4-28参照)はどなたもいらっしゃらないと思っていたが、今日、冬にはなかったよしずが窓に張ってあるのを確認した。有栖川公園に一歩足を踏み入れると、甘い金木犀の香りに包まれた。例によって持参のサンドウィッチと紅茶で戸外の昼食。今日のような爽やかな秋晴れの日は、家で作ったものを外で食べるのが一番たのしい。


中央図書館は大好きだが、やや行きづらいのが難。今日は自転車で行ってみようと思っていたが、後に予定を入れたのでいつものように麻布十番から歩いた。近くに住んで毎日行きたいが、中央図書館の近くはウルトラ高級住宅地なので住めない(万一住むことはできても生活できない)から、必要なときに通っている。
アマゾンから本が届くまでの間必要な分だけテキストをコピーして、ついでにいくつか資料もみて、2時ごろ出る。渋谷にゆくのに、直線距離なら近いが電車は遠回りである。バスの路線を確認したはずなのに、バス停にゆくと目黒行で間違ったので、広尾から乗り継いで駒場まで。


帰り、駒場周辺を散策。駒場は四方田先生ゆかりの地である。頭の中では『ハイスクール1968』と、同じく駒場を舞台にした矢作俊彦『ららら科学の子』がこんがらがっているが、駒場の名の通り元陸軍用地でもあり、ふしぎな施設と学校がたくさんある。団地や寮もある。東京の大規模公共施設や団地を古い地図で調べると、軍用地であることが極めて多い。大橋には公務員住宅を背景にした貸本屋「ゆたか書房」がある(『貸本マンガRETURNS』のパーティでお会いした)が、発見できないまま池尻大橋から地下鉄で帰る。